食品

豚肉の消費期限切れ3日は危険!?冷凍や加熱すれば大丈夫?

スーパーの特売で買った豚肉をそのまま冷蔵庫で保管したまま、気が付けば消費期限から3日も経過していた・・なんて経験は多くの人が1度くらいあるかもしれません。

筆者は冷凍した豚肉は解凍するのが手間で、しかも冷凍肉は中々包丁が通らないことから、肉類はできるだけ冷蔵で保存したい派です。

しかし、健康に害があるといけないので今回は消費期限切れ3日程の豚肉は食べることができるのか確認の意味を込めて調べてみたいと思います。

豚肉の消費期限

豚肉の消費期限はスライス状態のお肉なら店頭に出た状態から3日程度、ホルモンや内臓系なら2日程度で消費期限が設定されていることが多いそうです。

(あくまでも冷蔵状態10℃以下で保存した場合に限りますが。)

このことから割引シールの付いているお肉などは店頭に出て消費期限ぎりぎりの2~3日目を迎えていることが多いのではないかと推測できます。

(消費期限と賞味期限の違いについて)

消費期限とは主に傷みやすい食品(お弁当や生鮮食料品など)に設定されていて書かれている保存法で開封せずに保存した場合、安全に食べられる期限のことです。(農林水産省のホームページより)

したがって安全面から期限を過ぎたものは基本食べないほうか良いでしょう。

どうしても食べる場合は自己責任のうえ慎重に判断したほうが良いでしょう

一方賞味期限とは消費期限同様、未開封の状態で保存した場合に変質せずに美味しく食べられる期限のことです。

したがって、基本的にはこの賞味期限を過ぎてしまっても食べられないとうことは無いとのことです。(味は劣化しているかもしれませんが。)

消費期限賞味期限
未開封状態で指定された保存方法で安全に食べることができる期限。 経過後は食べないほうが良い。 (食べる時はあくまでも自己責任で慎重に判断) 食肉、鮮魚などの生鮮食料品、お弁当やサンドイッチなどの傷みやすい食品に表示される。未開封状態で指定された保存方法で変質せずに美味しく食べることができる期限。 経過後、すぐに食べられなくなるわけではない。   スナック菓子、カップ麺、チーズ、ペットボトル飲料など傷みにくい食品に表示される。

今回は消費期限から更に3日経過した状態で豚肉が食べられるのかということなので、調べてみると

消費期限3日目は状態をよく観察した上であくまでも自己責任で食べてみるレベル。

状態が例え良かったとしても高齢者や子供は抵抗力が弱いので避けた方が無難。

夏場は危険かも。

という個人的な結論に至りました。

正直、2日目までは状態が良いことが多く経験上美味しく食べられると思いました(自己責任で)。

しかし3日目は状態に変化がみられることが多いように感じます、言い換えると3日目から肉の傷みが気になりだします。

特にひき肉など加工手順が多いものは2日目でも匂いだすことが経験上ですがありました。

インターネットの口コミでも3日目くらいから意見が分かれて危ないというコメントも出てきました。

それ以降の経過ではほとんどのコメントが赤信号でした。

食べられるかどうかの見極め方

購入直後の豚肉は新鮮なピンク色をしていて表面もつやつやしています。

しかし、購入してしばらくすると、冷蔵庫で温度管理できていたとしても次第に劣化してしまいます。

劣化の目安として

お肉の色が灰~黒色、黄もしくは緑色に変色している。(雑菌やカビが生えている可能性が高い)

酸っぱい、腐敗したような匂い

表面やドリップ(豚肉から出てくる水分)に粘り気や糸を引いているような状態が確認される

このような劣化の目安が1つでも確認されたら危険なので加熱したとしても決して食べないようにしましょう。

(もし、食中毒かな?と思ったら)

もし食中毒になったらどのような症状が現れるかいくつか挙げてみると、

食べてから半日~2日後に激しい胃腸炎、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れます。

一度食中毒になると1週間くらい症状が出続けることがあり脱水症状などのリスクがあることから自宅療養に頼らず病院に行くことが大事です。

また市販の下痢止めに頼りがちですが、下痢は止まるものの病原菌が長く体内に留まり回復が遅れることがあるので利用しない方が良いそうです。

整腸剤や胃腸薬を病院で処方してもらうと良いですよ。

豚肉を加熱するのはなぜ?

味付け加工された豚肉を調理するときに良く十分に加熱してお召し上がりくださいという注意書きをみかけますが、

そもそも、豚肉はなぜ十分に加熱しなければならないのでしょうか。

豚肉にはE型肝炎ウイルスや寄生虫などが存在しておりそれらの感染や寄生のリスクを避けるために、必ず加熱してから食べるよう、厚生労働省のホームページからも確認できます。

E型肝炎ウイルスや寄生虫などに感染または寄生されてしまうと重篤な状態になってしまい処置が遅れると命に関わることもあるとのことです。

近年では日本の豚肉には寄生虫はほぼいないようですが加熱をしっかりすることによりサルモネラ属菌やカンピロバクター等食中毒の防止にもつながります。

新鮮かどうかにかかわらずしっかり中心部まで火を通すことを心がけましょう。

また生肉を切った包丁やまな板にも菌がついているので消毒を忘れないようにしましょう。

さいごに

以上、豚肉の消費期限を3日過ぎたものは食べられるのかどうか調べてみました。

豚肉の性質上完全に加熱して食べる事はわかっていても、何日も経過したものでは加熱したとしても危険であるということが今回再認識できました。

大体3日くらいがボーダーラインと考える人が多く、それ以降の経過は危険だという結論に今回至りました。

とはいえ、あくまでも自己責任で経験を過信することなく食材と向き合い、美味しいうちに早めに食べてあげるのが消費者にとっても食材にとっても一番良いことであると思います。

経過日数を気にする前に食材を買いすぎないこと、買いすぎても早めに冷凍保存に切り替えることが後々フードロスの削減につながっていくので普段から気を付けていけたら良いですね。

-食品